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北海道ガスが建てた風力発電の風車。羽根も合わせた高さは「さっぽろテレビ塔」とほぼ同じだ=2025年4月18日、北海道石狩市新港中央4丁目、上地兼太郎撮影
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 北海道ガスが風力発電を強化している。世界的な脱炭素(化石燃料離れ)の流れから、「本業」である液化天然ガス(LNG)の長期的な成長は見込みづらいなか、再生可能エネルギーを次の柱に育てたいからだ。

 今年3月、石狩市にある北ガスのLNG基地内で「石狩風力発電所」が営業運転を始めた。さっぽろテレビ塔(144メートル)とほぼ同じ高さ131メートルの風車1基が回る。

 発電量は一般的な家庭約2千世帯分の600万キロワット。これまでは他社が建てた設備を譲り受けてきた北ガスが、初めて「自前」で建てた風力発電所だ。

 「道内では初、全国でもおそらく初では」(担当者)という仕組みがあるという。

 風力発電は、風が止まったと…

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